ポーリッシュ・ポタリー、ブンツラウアー陶器のセゾンラズール

遠い国からやってきたハンドメイドの食器たち・・・・・真心を込めて描かれた柄の数々をどうぞお楽しみください。

ポーランド陶器 - ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)陶器について

ポーランド南西部、ドイツと国境を接するドルヌィ・シロンスク地方(シレジア地方)の小さな街「ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)」とその周辺の地域で作られた可愛らしい陶器は、ポーランドを代表する陶器として「ポーランド陶器」「ポーリッシュポタリー(Polish Pottery)」と呼ばれています。

また、ボレスワヴィエツの町のドイツ語名が「ブンツラウ(Bunzlau)」ということから、「ブンツラウアー陶器」とも呼ばれます。


ポーランド陶器の美しい柄は、職人さん(主に女性達)が顔料をスポンジ(海綿)で作ったスタンプにしみ込ませ、それを押していく方法で描いていま す。そのため、一つ一つの製品の絵柄をつける作業にはとても手間がかかります。台を回しながら連続してスタンプを押していく作業はまさに職人技。丹誠込めて描かれた柄はハンドメイドの温かみが伝わってきます。


長時間高温で焼き上げるため、割れにくく耐久性があります。オーブン、電子レンジ、食洗機に入れても大丈夫です。

 

牧歌的なポーランドの風景

ボレスワヴィエツの街

絵付けに使われる色の数々

スタンプを使った絵付け

小さな丸も一つ一つスタンプ

筆も用いる

ポーランド陶器 - ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)陶器の歴史

ポーランドのボレスワヴィエツ地方は良質な陶土層に恵まれたことから、14世紀頃から陶器製造が始まったと言われています。もともと、陶器の表面は、茶色一色の塗りで、主に農家で使う壺や瓶などが作られていました。

18世紀の中頃、ボレスワヴィエツの位置するのドルヌィ・シロンスク地方(シレジア地方)は、プロイセン王国に占領され、ドイツ化政策がとられ、ボレスワヴィエツの町はドイツ語名の「ブンツラウ(Bunzlau)」と名を変えました。

19世紀の初め頃、ブンツラウの陶器産業は食器作りに力を入れるようになり、彩色に独自の技法が用いられるようになります。それは、スポンジ(海綿)を削って作ったスタンプにインクを浸し、陶器の表面に押して柄を描くという方法です。彩色には紺色、赤茶色、深緑色の3つの色が使われました。

また、19世紀末には、当時流行した『ユーゲント・シュティール』というモダンな芸術的トレンドが取り入れられます。 花や動植物などの自然をモチーフにした模様や曲線の組み合わせによる、斬新なデザインでした。
孔雀の羽根の模様を模したと言われる「ピーコックアイ」、緑色の部分の柄が蚊を表している「モスキート」、紺色の中に白い花を描いた「デイジー」などが代表的なもので、これらの伝統柄は今も人気で、多くの窯元で現在でも作られています。
1898年、政府は、陶器製造の発達をさらに促進するために、ブンツラウに「Keramische Fachschule」(陶製技術訓練学校)を設立し、技術者の養成を行いました。

その後も、ヴァイマル共和国、ナチスドイツ侵攻と、長い間ドイツの占領下にありましたが、第二次世界大戦後、ようやくポーランドは独立、ブンツラウはポーランド語の「ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)」の名前に戻りました。
第二次世界大戦でボレスワヴィエツは壊滅的な被害を受けましたが、陶器工場はポーランドの人々により再建され、陶器作りが再開されました。

1989年のポーランドの民主化から10年ほどで、新しい窯元が次々と創業しました。また、それぞれの窯元のデザイナーによる独自のデザインが生み出されるようになりました。窯元独自のデザインを「ユニカット(ユニーク柄)」と呼んでいます。彩色に使われる色数も増え、ポーランド陶器はグッと華やかになり、人気に拍車がかかりました。今では、各窯元が百から千種類という数の独自のユニーク柄を持っています。

伝統柄のピーコックアイ

伝統柄のモスキート

伝統柄のホワイトドットとブルードット

伝統柄のデイジー

WIZA社の人気ユニーク柄

柄の組合せを楽しむ

WIZA(ヴィザ)社について

WIZA社(Ceramika Artystyczna "WIZA")はボレスワヴィエツの街から西へ13kmほど行ったところにあるParowaと呼ばれる村にあります。1963年に設立された当初は数人の小さな工場でしたが、今では120名を超える人々がここで陶器作りをしています。このメーカーのポーリッシュポタリーは、ぽってりとして丸っこいフォルムとかわいい柄が特徴。メーカーのユニークな柄としてデイジー・グリーンが有名です。

<→WIZA(ヴィザ)商品一覧>


WIZA社外観

WIZA社のスタンプ

WIZA社のマグ

KALICH(カリヒ)社について

KALICH社(Ceramika Bolesławiecka Kalich)は、2001年創業の比較的新しい窯元ですが、ボレソワビエツの技の伝統を守り繊細で美しい柄の陶器を作り出しています。工場は以前はボレスワヴィエツ郊外にありましたが、数年前にボレスワヴィエツの街の中心部に引っ越し、生産量を増やしています。KALICHの柄は、小さなスタンプを使って細く繊細に絵付けしたエレガントな模様が特徴。しっかりと高温で焼かれているので固く引き締まって重すぎず使いやすい印象。ポーリッシュポタリーコレクターの上級者の方々に喜んでいただいている窯元です。

<→KALICH(カリヒ)商品一覧>


KALICH社外観

KALICH社のスタンプ

KALICH社のマグ

Millena(ミレナ)社について

Millena社(Ceramika "Millena")も、2000年創業の新しい窯元で、ボレスワヴィエツの街から10kmほど西へ行ったところのParzyce(パジツェ)という村にレンガ作りの可愛い建物がひっそりとたたずんでいます。オーナーご夫婦と数名のデザイナー、スタッフでこぢんまりと操業していますので、生産量がとても少なく、日本にもなかなか入ってこない希少品です。赤みを帯びた紺の縁と愛らしい柄が特徴です。

<→Millena(ミレナ)商品一覧>


MillenaのオーナーSikorski夫妻

Millena社のスタンプ

Millena社のマグ

 

ドイツで作らているブンツラウアー陶器とは

ドルヌィ・シロンスク地方(シレジア地方)がプロイセン王国占領下にあり、陶器の町ボレスワヴィエツがドイツ語名でブンツラウと呼ばれていた19世紀の頃、西隣のオーバーラウジッツ地方にもブンツラウ様式の技法が波及し、この技法を用いた陶器の窯元がいくつも作られました。
オーバーラウジッツ地方は、当時は同じプロイセンの国内でしたが、元々ドイツだった地域でした。

第二次世界大戦後、二つの地方の間にポーランドとドイツの国境が敷かれ、オーバーラウジッツ地方は東ドイツとなりましたが、この地の職人たちは、創業当時から今日まで、ブンツラウの伝統技法を守り陶器を作ってきました。これがドイツ製のブンツラウアー陶器です。

第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けたボレスワヴィエツの人々がその後、倒壊した工場を建て直し、また新しい窯元を創業して、多彩な色を使い、大胆なモチーフを次々とデザインしカラフルな食器を生み出していった一方、ドイツの人々は、基本の3色(紺色、赤茶色、深緑色)を使い、ブンツラウの素朴な味わいのある伝統的な柄を忠実に守っている点には興味を惹かれます。

 

 

Kannegießer(カンネギーサー)社について



カンネギーサー(Kannegießer)社は、ドイツ・ザクセン州オーバーラウジッツ地方のノイキルヒという村の一角にある歴史ある窯元です。スポンジを用いた型でモチーフをスタンプし、ブラシで仕上げるという、ボレスワヴィエツに伝わるものと同じ技法で丁寧に絵付されています。

カンネギーサー(Kannegießer)のマグ


Heise(ハイゼ)について



同じくこの地方で、独特の愛らしいモチーフの食器を作ってきたハイゼ(Heise)は、残念ながら窯元がなくなりましたが、その意匠はカンネギーサー社により引き継がれて製作されています。

ハイゼ(Heise)のマグ


エターナ(Eterna)について



エターナ(Eterna)は、近年生まれた新しいブランドで、ハイゼの流れをくむデザイナーによりドイツで企画されたものが、ポーランドの窯元で作られています。

エターナ(Eterna)のマグ


普段使いの食器としてお楽しみください

これらの陶器は、遠い異国で作られたものなのに、なぜか私たち日本人にとってなつかしく、和食器にどこか通じるところがあります。洋食にも和食にも、エスニック料理にも、どんな料理にもおすすめできる食器です。

同じ柄を揃えるのも良いですが、いろいろな柄を組み合わせてテーブルに並べても不思議に違和感なくお互いになじみ、テーブルが楽しく華やかになります。

また、藍色を基調とした彩色は、白い食器や和食器とも相性良く組み合わせることができます。

当店で販売しているものは全て食品衛生法に基づく検査に合格しており、鉛、カドミウムは検出されておりません。丈夫でしっかりとした作りですので、特別なときだけでなく、普段使いの食器としてご活用ください。

 

ハンドメイドならではの味わいをお楽しみください

製造元から「クオリティー1」とされたもののみを販売しておりますが、この地方に昔から伝わる素朴な製法によって作られているハンドメイドの製品であるため、一つ一つの柄や形や重さに 違いがあります。成形に歪みが あり、柄は均一ではなく、顔料の抜けや飛びなどがあります。 また、釜出し時に小さなキズが生じることがあります。
また、下記のようなものがときどきありますが、これらは問題のない良品として扱わせていただいております。
ハンドメイドの陶器ならではの味としてお楽しみいただければ幸いと存じます。

 

釉薬が弾けて、着いていない部分がある

裏面の高台の部分に欠けがある

トングで挟んだ跡が残っている

 

写真とお手元に届く製品の違いに付いて

手作りの陶器のため、同じものは2つとありません。ショップページに載せているものとは別のものがお手元に届きますので、若干の違いがあることをご承知おきください。
また、撮影時の光の状態やお使いのディスプレイ等により、画面で見る色と実際の製品の色味が異なることがございます。写真では純白に見えるものがありますが、若干アイボリー色(淡く黄色がかったやや灰味の白色)となっています。画像とお手元に届きます商品のイメージが異なる場合がございますので何卒ご了承ください。

 

お買い上げいただいたポーランド陶器が食卓を楽しく彩ることができますように…。